女性経営者を研究するブログ

いつか自分が起業する日を夢見て、様々な女性起業家のことを調べて考察します。

伊藤真莉氏〈株式会社meglee 〉

第二回は株式会社megleeの伊藤真莉氏。

 

現役東大生であり人気ライバーであり、ミス東大への出場経験もある氏の行動力は、まさに経営者向きだろう。「好きなことをして生きていく」と決意して、自分の気持ちに素直に行動してきた伊藤氏は、全国の生産者と消費者をつなぐ「食卓」メディアサービス「meglee(メグリー)」で起業をした。

 

こちらのサービス、生産者のこだわりや商品の良さなど、ストーリーを前面に打ち出したPRが特徴。ライブ配信を得意とする氏らしく、生産者にファンをつける方法で着実に成果を上げている。

 

確かに、イオンなど大手企業もナチュラリズムに乗り出し、果物や野菜の生産者の顔を目にする機会は増えたように思うが、実際、目にするのは「顔だけ」であった。

 

それで「安心」に直結するかと言えば、正直しない。(もちろん、よほどの悪人面などでない限り、顔や人相で野菜を選ぶことなどないのだ)

しかしライブコマースなどを活用し、商品はもちろん、生産者の実像や、実際にそれを手に取った第三者の意見などがあれば、購買意欲はグッと増すだろう。

 

例えば、醤油。

醤油の味わいや香りはまさに好き好きだが、文字表記にすると「しょっぱい」か「甘口」くらいが限界だ。だって醤油はしょっぱいものであり、時に甘口のものがあるくらいのものなのだから。

 

しかし、それを小皿に出して色を見せてもらえたら。

または第三者とはいえ生身の人間が、ぺろっと味見をして「旨味が濃いですね」や「ちょっとこってりしてる感じ」などと言われると、それがどれだけ素人的なレビューであれ、その醤油との距離が近づく気がしないだろうか。

 

アマゾンや楽天でも、人は購入前に誰かの感想を見聞きしたがるもの。

特に、女性は。

氏の打ち出したサービスはまさに女性らしい、細やかな気遣いが想像の源だったのではないだろうか。

 

そしてさらにもう一つ。『若者』を侮るなかれ、だ。

現代では、若さや未熟さは一種の武器である。

氏にしても、自身の好きなこと、わくわくする「ライブ配信」に機を見出したのだから。